2019-08-18

「キッチン」応募作品の紹介と、配色のお話などなど。


2019/7/8~7/21の間に開催された、掲示板の「キッチン」コンテスト。
スタートダッシュには遅れたものの、自分も参加することにしました。

これまでに参加したコンテストの中では、最高の順位を賜りましたので、此処に紹介させていただきます。

テーマは「キッチン」ですが、わたくし田舎の古民家出身ですので、オシャレなキッチンなど使ったことがありません。
家庭用のオシャレなキッチンなんて、私には思いつかない!!!
(一応、前職はキッチンメーカーの下請け会社だったんだけどね…駄目ねえ)

という訳で、家庭用のキッチンを作るのは早々に諦めて
別の角度から考えてみることに。
浮かんだイメージは、カウンター越しに料理人が調理する風景が見える、料亭。
これまで殆ど、和風建築に挑戦したことがなかったこともあり
「そうだ、厨房の様子が見える料亭にしよう!」と、さっくり決まりました。

お洒落な素材が豊富な、近代建築パックも揃っている事ですし
ただの和風じゃなくて和モダンがいいな、カウンターのある風景がいいな、と連想。

で、いろんな料亭の写真を見て、なんとなーくイメージを思い浮かべた所で建築開始。

できたよー!!
入り口付近から撮影した、店内。
茶色ベースの、落ち着いた色合いに仕上がりました。

私は内装や外装を考える時、Googleの画像検索を多用しています。
どれか一枚に絞って表示するのではなく、サムネイル一覧を眺めつつ、自分の中のイメージを固めていく…そんな感覚です。
阿房宮や清晏舫のように、明確なモデルがあるものは勿論、拡大して見てますが。

Google検索で自分が望む情報を手に入れるのも、ひとつの技術ですよね。
「料亭」だけで検索しても、厳選された情報は手に入らない。
「料亭 内装」「京料理屋 内装」「和モダン 内装」等々
ワードを絞っていくごとに、自分自身のイメージも定まっていく気がします。
煮詰まっている時は、イメージを検索ワードに置き換えて、
様々なワードで画像検索をしてみるのも良いかもしれません。
閑話休題、カウンター内にある厨房の様子。
奥の大きな壁面収納には、食器やお酒が並べられています。

御影石で作ったテーブルが、何気に便利なんだなーこれが。

店のエントランス付近。この辺は洋風寄りのデザイン。
カウンターとシーリングファンライト、盆栽ビルドがいい感じに。
明るくするために天井は高くして、更にガラス張りにしてみました。
ガラス天井は、圧迫感がないのが良いですね(*´▽`*)

お座敷、その壱。宴会場。
違い棚や階段箪笥、提灯や桜の盆栽ビルドを置いて、グッと和の雰囲気に。

お座敷、その弐.
松の盆栽で囲まれた窓からは、庭園にある小川のせせらぎ。
更に上を見やれば、木の間仕切りの隙間から零れる月光を楽しむ事ができます。
視覚と聴覚、どちらも楽しめる、癒しの空間として作りました。

↑昼間はこんな感じの、明るいお座敷です。
 茶屋に近い雰囲気ですね。

このキッチンもまた、内装から作り始めたので
天井の高さや広さは気にせず、存分に大きいものを置くことができました。
松や桜、枯れ木を使った、サイズの大きな盆栽ビルドも多用しています。
制限を考えず、存分に内装へ力を注ぎこんだので、いやー楽しかったです♪

その甲斐あってか、デイリーランキングでは22位という快挙。

そしてそして、キッチンコンテストでは「58位」でした!!
わーい、やったやったー!
今までで一番良い順位を頂けたよー°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
ご覧くださった方、お気に入りに入れて下さった方、すべての方へ感謝いたします!
スタートダッシュに乗り遅れた割に、健闘できた方なんじゃないかな!

こちらは現在、かいたく島から緑の開拓地へ移築してありますので、島訪問時にご閲覧頂けます。よろしければ、ぜひ。
オブジェクト数が多すぎたせいか、処理が重すぎたようで
住民コピー時に何度も強制終了したよ…Switch版ェ…

どこからどこまでが「和」で、何が「モダン」なのか。
そこまで和モダンに拘った訳ではなく、割と自由に作っていたんですが、統一感を出すために店全体に施した装飾といったら、これかなあ。

「マルチカラーのかべ(染色なし)」と「シックなじゅうたん」を組み合わせて作ったパターンです。
単純な柄ですが、これをポイントとして、店全体に施しました。

マルチカラーのカベの色合い・柄ともに、和風内装のアクセントにピッタリ!
ちょっとおしゃれな畳の縁にも、ありそうな柄ですよね。
シックなじゅうたんと並べてみたら、想像以上にモダン感が出てしっくりきたので、一階全体を彩るアクセントカラーにしてみました。

洋風の部分にも、和風の部分にも、等しく統一のパターンを入れる事で、全体に統一感が出たのではないかな?と、ひそかに満足しています(笑

何だか統一感が出ない、ちぐはぐになってしまう、というのは
建築時のお悩みとして、あるあるだと思うのですが、ひとつコレだという色を決め、全体に施していくと、どことなく統一感が出るのでおススメです。
慣れないうちは彩度の低い、パステルカラーやアースカラーをベースにすると、失敗しにくいのではないかと思います。

うちのキッチンは、最初にイメージした時から
床には「銅のカベ」、柱を「おしゃれ柱」+「銅の床」にしようと決めていたので、ベースカラーが最初から決まっていたようなものですねー(*´∇`*)

更に、ベースカラー+メインカラー+アクセントカラーの
3種類を決めて配分していくと、バランスのよい仕上がりになると思います。
図形に黄金比(1対1.618)があるように
色の配分にも、黄金比と呼ばれる比率があります。

  ベースカラー:70%
  メインカラー:25%
  アクセントカラー:5%

ヒトが最も美しいと感じる配分は、このバランスなんだそうです。
試しに、オシャレだと感じるWebサイトを改めて見てみると、上記のパーセンテージに近い配分で、色を配置してあるサイトが多いように思います。
これは、建築に活かさない手はありません!

※あくまで「基本」のお話なので、慣れている方は
 好きに配色バランスを変えて頂いて、問題ないと思います。
 配色が苦手な方向けのお話ですね(;´▽`A``

例として、前日の記事でご紹介した、こちらの漢方薬局。
この部屋は中華建築ありきで作ったので、ベースカラーが見た目にも強烈な「赤」で固定されてしまっています。
なので、漆喰の「白」、棚の「黒」でバランスを取り、
これらの色と調和しやすいアースカラーの床を採用しています。

外装でも、同様のバランスで捉えることが可能です。
船着き場にあるこちらの建物、ベースカラーは漆喰の「白」。
そこへ手すりや窓、水場の青をアクセントカラー、植物の緑をメインカラーとして加え、更に蓮の花のピンクを差し色。砂町のカベ・天のアースカラーもメリハリになります。
なかなか良い感じじゃありませんこと?

こちらの家はホワイトブロックの「白」をベースカラーに、
骨組み部分の茶色がアクセントカラー、屋根の赤褐色がメインカラー…かなあ。
白は、配分が多過ぎるとのっぺりしてしまいがちなのですが、程よく差し色を施す事で、落ち着きと清潔感のある仕上がりになります。

まーぶっちゃけ、作ってる時はそこまで考えてないんですけども\(^o^)/
記事を書きながら見返してみたら、そういう風にも捉えられるなって!
シロウトがこじつけてて、すみません!!w

デザインに於いて配色は、とっても大切なもの。
例えばWebデザインに於いて、配色はWebサイトのイメージ、
ひいては企業のイメージを決める、非常に大事な要素です。
建築に於いても、配色を意識してみることで
また可能性が広がるのではないでしょうか。

尚、ビビッドカラーや原色は、上手くハマると
素晴らしくインパクトのあるデザインになるのですが、
慣れないうちは失敗しやすいカラーでもありますので
使いこなせる人は、配色の上級者だと思います。
私は未だに、ビビッドカラーが苦手です(´;ω;`)ウゥゥ


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